姿勢の改善にはボディマップの形成が重要

姿勢が悪い…というとみなさん、どのような対策を取りますか?

  • 背筋を伸ばす
  • 胸を張る
  • お腹に力を入れる
  • 骨盤を立てる

しかし…このブログで何度も解説しているように「姿勢」は本来、意識するものではありません。

無意識の中、しっかりとバランスを取れている状態が僕が教えている姿勢改善です。

では、どうすれば無意識の中でも姿勢が変わっていくのか。

それは「脳」の各部位を隔たりなく鍛える・もしくは過活動を起こしているのであれば抑制する必要があります。

抑制…というワードに馴染みがない方は、「過剰に働いている部位の働きを抑える」と考えてもらえばOKです。

そして、脳を正常稼働させるにはボディマップを形成することを忘れていけません。

ボディマップって何?って方にもこの記事でわかりやすく説明するので是非読んでみてください!

姿勢改善に必要なボディマップの形成とは?

ボディマップ…

馴染みのない言葉ですが、無意識下での姿勢を変えるにはとっても重要なワードです。

一言で説明するならば、ボディマップは「体の身体地図」と表現されます。

脳は自分の体の各部位を位置を明確に把握していて、自分と他者、あるいは空間や他の物質とをしっかり隔てています。

いや、この言葉だけだとまだ難しいですよね?(笑)

ちょっとイラスト使って説明👇

こんな感じで人間はみんな脳に身体地図を持っています。

そして、今どの筋肉が動いている(収縮している)や伸びている(伸長している)、または痛めて問題を抱えているなど常に脳に情報を送っています。

なぜボディマップが重要?

この身体地図ですが、使わなければ消えてしまう…特徴があります。

つまり脳に描かれた地図からその場所が消えてしまうということ。

人間の脳は常に「安全」か「危険」かを判断しています。

しかしどうでしょう?

あるべきはずの自分の身体地図が消えてしまっていたら…

脳はおそらく「危険」だと判断して痛みを出す、体を守るための防御反応を出して体を守ろうとするでしょう。

これが姿勢に大影響するんですよ…

もし脳がボディマップの消失により「危険」だと判断したら…

このように体を過剰に丸めて安全を確保しようとするかもしれません。

このような防御反応が出ているのに

  • 胸をピンと張りましょう
  • もっと背筋を伸ばして!

このような「意識」で姿勢をなんとかしようとする指導がありますよね。

この姿勢を作ってしまっている原因は「ボディマップ」にあるかもしれないのに、そこには触れず崩れた見た目だけを意識で治そうとしてもうまくはいきません。

このようなボディマップに問題があるケースならまずやるべきことは「ボディマップの再構築」

その取り組みが本当の姿勢改善だと僕は考えます。

(ボディマップ)地図は書き換えられる

ボディマップは再構築することが可能。

現時点で失ってしまっていても取り組み次第でいくらでも改善します。

ボディマップを再構築するには感覚が薄くなった部位に触覚・伸長・収縮刺激を入れることがおすすめです。

要は感覚が薄くなった部位を触ったり(触ってもらったり)、伸ばしたり、鍛えろってことですね。

特にボディマップの再構築が必要な部位

実際は人によって手を入れないといけない場所は当然変わってきますが…

この部位はかなり高確率でアプローチしたほうがいい!という場所を紹介します。

それは、ハムストリング(もも裏)!

この部位…ほんとに感じられない(感覚がない)人が多いんですよ。

なかなかこの感覚がない状態でスクワットやヒンジでいきなり鍛えようとしても、そもそも感じる力(ボディマップ)が欠如しているためうまくいきません。

まずやるべきことは、ボディマップの再構築からです。

私…僕…もも裏の感覚がないです…という人は定番の90−90ヒップリストをやってみましょう!

SNSでもけっこう紹介されているのを見ますが、ぶっちゃけ運動をのことをよく知らない人からすれば、それなんの効果があるの?と思われていること間違いなしのメニューです(笑)

でも、みなさんはこの記事で理解できたはずです!

姿勢を変えるにはボディマップの再構築が重要だって。

ボディマップの再構築には

  1. 触る(触ってもらう)
  2. 伸ばす(筋肉の伸長)
  3. 鍛える(筋肉を縮める)

でしたよね?

この地味メニューこそ効率よくもも裏の筋肉を縮める刺激を入れるのに効果的な運動なんです。

理論を理解したら丁寧に動かしていきましょう。

「体を感じる」ことが何よりも重要です。

このメニューでもも裏をバッキバキに鍛えようなんて意図はありません。

感覚を入れて体を感じることがこのメニューの狙いです。

ボディマップの形成は頭頂葉の活性化につながる

体を感じる力を担当している脳部位は「頭頂葉」と言われています。

頭頂葉はボディマップの説明と同様、空間把握を主に行っている脳部位。

運動不足の人は「頭頂葉」の機能が低下している可能性が高いです。

体を動かさないと「伸びている刺激」や「縮んでいる刺激」が入ってこないですからね…

頭頂葉が機能不全になると

  • 体をぶつけやすい
  • 体を感じられない

このような問題が起こってきます。

こんな脳の状態で…

体は安全だ!なんて脳は判断しないですよね。

そうすると、前述した防御反応もより強まるってわけです。

姿勢は神経の活性・不活性を如実に表している

姿勢とは今の神経の活性・不活性を表したものです。

姿勢が悪い人は脳にもいろんな問題が起こっていることが考えられるので軽く考えず、しっかり運動を取り入れることをおすすめします。

たかが姿勢、されど姿勢です。

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