がなり声だけじゃない!仮声帯を鍛える意外な効果【地声感UPの秘訣】

ボイトレをはじめて約80日が経過しました。

高音がまったく出ないことからはじめた発声の改善ですが、日々試行錯誤しながら進めています。

裏声発声を繰り返し行ってきた3ヶ月でしたが、最近は並行して「仮声帯」のトレーニングも行っています。

仮声帯とは?

新声帯の上に位置する2対の粘膜のヒダのことを仮声帯と呼びます。

この仮声帯、今流行の「がなり声」を発声する際に活動している場所と言われていますね。

この仮声帯が擦れることで「がなり」特有のジリジリした音を発声することが可能!

歌唱力を広げる際にもこの「がなり」はよく使われているらしい…

また、実はこの仮声帯を鍛える効果はそれだけに留まらず、発声に対して意外なメリットを及ぼすと言われています。

仮声帯を鍛える効果

がなりボイスの習得以外の仮声帯を鍛える効果は

  1. 地声の発達を促す(閉鎖筋を補助)
  2. 低音域の拡大
  3. 神経支配を行き渡らせる

このような効果があるようです。

ボーカリストのためのフースラーメゾットより引用

特に僕は③の効果に注目をしました。

神経に対して今までの方法以外でアプローチできるのは貴重です。

なぜなら「運動の上達」には必ず神経的な発達が必要だからです。

歌も運動であると僕は捉えているので神経発達を進める取り組みは超重要だと思っています。

新しい刺激を入れる重要性

筋トレなんかでもそうですが、ある程度トレーニングを積んでいくと同じことをしているだけでは伸び悩む原因になります。

それがどんなに素晴らしいプログラムであってでもです。

これは「脳」が同じ刺激に対して慣れてしまった…と言うこともできますよね…

しかし、運動の上達を考えた時、脳は常に新鮮で目新しい刺激を求めています。

常にパフォーマンスを高く活性化させるには「慣れさせないこと」が運動では重要ってことです。

僕はかなりこれを意識して練習を進めています。

仮声帯のトレーニングは新しい刺激を脳に入れることにも繋がりそうなので注目しています。

仮声帯を鍛える時の注意点

この仮声帯に刺激を入れる方法としてアンザッツのガムが有効だと「ボーカリストのためのフーフラーメゾット」には書かれています。

ガムってなんだろ?と思いましたが、今までやってきたアンザッツに仮声帯を寄せる運動を加えるとのことです。

実際にやってみると…

まぁ最初は喉がイガイガしますね(笑)

喉に悪そう…と感じてしまうのも無理ないなと思いました。

しかし、この仮声帯による発声は決して危険な発声ではない、とあります。

野生が開放された声にとっては、ノイズこそがより野性的な自然な声であり、最大の開放の実感を得ることができる。

ボーカリストのためのフーフラーメゾットより引用

人間も言語を獲得する前は「あ”ー」や「う”ー」などノイズ混じりの発声を使ってコミュニケーションや危険を知らせたりしていたと仮定すると、たしかにノイズ発声自体は自然のものなのかもしれませんね。

野生のノイズは痛くも痒くもなく、むしろ開放的でさえあるのだ。

ボーカリストのためのフーフラーメゾットより

使い方を間違いないのであれば開放的な発声につながるのかもしれません。

ただ、僕の今の声帯はあらゆる高音も出せず、弱っている状態なので「使い方を間違えない」というのが難しい…とも思います。

今の僕にとってはおそらくノイズを入れる、という行為も代償動作を生む原因になるかも…

代償動作は別に本人が入れたくなくても、筋肉や神経の未発達やアンバランスで勝手に入ってしまうものなので、まずは代償しなくてもいい声帯の発達があることが前提になりそうです。

劇薬も入れ過ぎれば毒になるように、発声のバランスや変化に注視して取り入れることが大切なのかもしれません。

根拠の出どころは?

また医学的に見てがなり発声が喉を痛めない明確な根拠は本書には記されていませんでした。

野性的な発声=クリーンで自然な発声

ということは伝わりましたが、など解剖学・発声学・運動学の視点からの説明は拾うことができませんでした。

今後、研究も進んでいくと思うので現在の情報をすべて鵜呑みにせずにフラットな目で情報を追っていきたいです。

仮声帯を鍛えてみて感じること

仮声帯の練習をはじめて5日ほど経過しました。

感想としては…喉のイガイガ感は減ってきたと思います。

そして、たしかに仮声帯の刺激をした後の地声の音色が変化していることを実感しています。

ちょっとまろやかになったような…

僕の発声には今のところこのような効果を感じています。

  • 低音域の拡大
  • 地声の強化

不安に感じることは仮声帯を刺激しすぎると高音域がすごく出しにくくなります。

元々、僕は鬱積グセがあるので余計に気をつけて取り入れる必要がありそうです。

鬱積グセ=過剰に仮声帯が寄ってしまう(代償動作)

なので、ボイトレが進んでない中で仮声帯を独学で刺激することはリスクもあるように感じました。

仮声帯を刺激する発声を行った後は、それ以上に仮声帯をリラックスさせる頭声を取り入れるなどして練習を進めていきたいですね。

また追記できそうなことがあれば、ここに書き足していきます。

神経発達を促して爆速で歌声を成長させたい

「魔法のボイトレ」はないと既にわかっているので、この仮声帯トレーニングも数日で十分すぎる効果が出るものではないと思っています。

しかし前述したとおり、脳が新しい刺激を受け続ければ、数ヶ月単位での発声の変化は著しいものがあると…

今すぐ結果が出る

それは素晴らしいトレーニングだと思いますが、時に脳レベルでじっくりと育てる。

それが1年単位で見たら圧倒的に後者の方が成長速度が早いトレーニングだった、なんてことは今まで経験上起こりえます。

年間単位で見たときに

  • すごく発声が改善した
  • すごく歌がうまくなった

このように「ちょっと成長したね〜」程度ではなく「すごく」成長させることを僕はゴールに置いてチャレンジしています。

なので今後も神経発達に注目をしてボイトレと身体改善を続けていこうと思います。

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