最近は「呼吸」を意識して練習に取り入れるアスリートが増えてきました。
アスリート界では呼吸が運動パフォーマンスに影響を与えることが度々言われているからです。
しかし僕はアスリートだけでなく、一般の方に対しても呼吸トレは必要だと考えています。
なぜなら、呼吸は姿勢にも影響するから。
実際僕も勉強するまでは「呼吸」と言われてもチンプンカンプンでした…
でもやっぱり呼吸…見直しが必要なんです。
勉強すればするほど必要だと思います。
それぐらい重要。
- 疲れやすさ
- 常に緊張している
- イライラ
- 肩こり
- 腰痛
- 不眠
ホントいろんな問題に繋がるんですよね〜(汗)
小難しくても…読む人がいなくても…
何度だって伝えたい内容です。
この記事ではなぜ呼吸が姿勢にも影響を及ぼすのかを専門家が詳しく解説します。
呼吸の鍛え方も【動画付き】で説明しているので一緒にやってみてください!
呼吸のエラーって何?
皆さんも僕も…当たり前のようにしている呼吸…
いったい一日何回しているか知っていますか?
答えは…一日2万回の呼吸をすると言われています。
もう一度いいます。
一日2万回です
よくわからないけど…すごい数字ですよね(笑)
常に新しい酸素を取り入れ、二酸化炭素を外に出す
これを繰り返しているわけです。
人間は酸素がなければ代謝できないので生きるためには必須の行動と言えます。
呼吸のエラーとは一言で表すと…
呼吸の乱れ…
- 呼吸が浅い
- 呼吸が早い
- 呼吸量が多い
こんな感じの状態を指します。
浅い呼吸がなんとなく体に良くないことはイメージしやすいですよね?
そして1回の呼吸が浅い、ということは何度も繰り返し呼吸をして酸素を取り込む必要が出てくるので「呼吸量は増加」してしまいます。
呼吸が浅く早く、呼吸量が増加するとどうなるのか?
呼吸筋と言われる筋肉たちが過剰に使われます。
呼吸筋とは呼吸をする時に使われる筋肉。
- 胸鎖乳突筋
- 斜角筋
- 大胸筋
- 小胸筋
- 僧帽筋上部
胸から首の筋肉達がたくさん使われるイメージ。
ちゃんと呼吸ができている人は…
無駄に呼吸筋を活動させません。
しかし、呼吸が乱れている人は呼吸筋を過剰に使ってしまいます。
- 肩凝り
- 首凝り
つらい痛みの引き起こす原因にもなるんですよね…
また横隔膜をうまく使えないので体幹の筋肉たちも安定できず腰痛や怪我を引き起こしやすい状態にもなります。
呼吸量が増えることで交感神経が優位にもなりやすく不眠症といったお悩みや姿勢不良の原因にもなります。
ボディメイクとも関係がある
とはいえ、自分が運動する目的は
- 痩せること
- 筋肉をつけること
だからあまりこの「呼吸」の話がピンとこない…という人もいらっしゃると思います。
ですが、運動する目的がボディメイクであっても「呼吸」は必ず改善しておきたいもの…
「呼吸が浅い」ということは「肋骨」が過剰に開いてしまうリブフレアを助長してしまいます。
肋骨角が開きすぎた状態を「リブフレア」という。見た目的には肋骨が飛び出しているような感じになる。
このようなリブフレアがある状態でお腹を割りたいと思って腹筋をしても思うように効きません。
そもそも肋骨が開いて腰を反っている中で「体を丸める」腹筋は反対方向の動きになります。
僕は何度か「体は丸められたほうがいいですよ〜」と説明しています。
腹筋は言い換えれば体を丸める運動…ですよね?
普段から体をうまく丸められない人が腹筋動作でちゃんと丸めることは難しいからです。
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呼吸に乱れがある
↓
肋骨が開いて体が反っている可能性が高い
↓
体を丸める能力が失われている
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このような状態で無理やり腹筋をやったとて、効かないどころか腹直筋上部にばかり刺激が入ってしまいさらに「肋骨」が開いてしまいくびれを失ってしまうことも考えられます。
トレーニングのやり方も大切。
しかし、ちゃんとそれを今の自分ができる状態なのか…を知ることも大事ですよね!
トレーニングにも影響を及ぼす
他にも脚を鍛えたいと思ってスクワットを頑張ってしたとしても、呼吸が浅く反り腰姿勢が日常化してしまっていれば床がちゃんと押せずに力がうまく脚に伝わりません。
- もも前
- モモ裏
- おしり
- 体幹
を同時に鍛えられる素晴らしいトレーニング。
ですが…
もも前ばかり効いてしまう…という原因にも繋がっていきます。
取り組まれているトレーニングの質を落とさないためにも呼吸改善は重要です。
呼吸はどうやって評価する?
厳しい伝え方になりましたが…
ちゃんと現状を知って必要なメニューをこなせば呼吸は変化していきます。
まずどうやって自分の呼吸の状態を知る?
呼吸の状態ってどうやったらわかるの…?
そういう方に向けて「コントロールポーズ(CP)」という呼吸の評価法を紹介します。
このテストはどのくらいの時間無理なく息をとめてられるかを見ていきます。
無理して息を止めないこと。
無理をしたデータは本当の自分の状態とは違います。
無理せずに息をとめられる時間を測定することが大切です。
自分の秒数を確認してみよう
さて、何秒楽に止めることができましたか?
今の呼吸の状態を下の表で確認してみましょう。
どうでしょうか?
もしレッドラインの人たちは「呼吸」に何らかのエラーが出ている可能性があります。
こういう人は筋トレやストレッチと並行して「呼吸改善のための運動」も一緒におこなうことが必要かもしれません。
呼吸を深くするエクササイズ紹介
止めていられる時間が短かった人は「呼吸の訓練」をしていくことが必要です。
一例としてこんなエクササイズをやってもらうと改善に向かっていきやすいです。
▼動画はこちら▼
▼動画はこちら▼
いずれにしても息を「吐く」ことが重要です。
地味トレこそ素晴らしい
呼吸トレって地味ですよね(笑)
しかし、自律神経や脳のコンディションにも呼吸でアプローチできるので、やっぱり呼吸…すごいです!
トレーニングのうまくいく・いかないって、自律神経や脳のコンディションに大きく左右されるんですよ。
そもそも「運動」を作り出しているのは脳です…
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脳の機能低下
↓
運動が正しくアウトプットされない(動きがヘタ)
↓
当然効きにくい・効かせたくない場所に効く
↓
ボディメイク・健康づくりにも影響
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脳と運動の関係性はこちらの記事で詳しく解説しています。
合わせて読みたい関連記事👉目のトレーニングで姿勢が劇的に変わる!【専門家しかしらない姿勢改善の方法】
脳は酸素を必要としているので呼吸が重要です。
呼吸も・神経も・筋肉も・脳も…
やっぱり繋がっています。
運動の質…を高めるためにも地味トレ…取り入れましょう!
やり込みの中で気が付くものがある
いかがだったでしょうか?
呼吸の重要性が少しでも伝わったら嬉しいです。
僕は呼吸の改善なしに「人の健康を土台から作っていくことはできない」とも思っています。
呼吸・脳を意識してトレーニングしていくと体はほんとに変わりやすい…!
多くの人の体感して頂けると嬉しいです。